1963年から72年にかけて、アラーキーが通勤の地下鉄車内で撮影した200点を超えるモノクロ写真を収録。ノーファインダーで撮影された乗客のポートレートには、当時の人々の「日常」が焼き付けられている。彼らの人生が40年の時を経て、いま鮮やかに甦る。ウォーカー・エヴァンズによるニューヨークの地下鉄の写真集 Many Are Called (1966) をはるかにしのぐ迫力と、荒木本人も大絶賛している。「見つづけること、撮りつづけることがドキュメンタリーだ」という写神アラーキーの写真論が詰まった一冊。荒木経惟による解説を含む巻末インタビュー付き (日英バイリンガル)。