ステップラダー・シリーズについて

中学英語でやさしく読める ラダーシリーズ入門編

ラダーシリーズで「はしご (ladder)」を一段ずつ登るように、ステップアップしましょう!

こんな方へおすすめです!

01

まだ英語をたくさん読むことに慣れていない人

02

英語学習で何から手をつけていいかわからない人

03

シャドーイング、ディクテーションの練習をしたい人

《無料音声ダウンロードつき》

ステップラダー・シリーズは、やさしい英語で書かれた、英語初級〜初中級向けの英文リーダーです。初心者レベルの方でも無理なく読めて、段階的にステップアップできるようにつくられています。

STEP 1

使用語彙 300語

英検 5級

CEFR A1

STEP 2

使用語彙 600語

英検 4級

CEFR A1

STEP 3

使用語彙 900語

英検 3級

CEFR A2

ステップラダーシリーズに向けて

この本を偶然手にされている皆さんは、おそらく中学生か高校生、中には一般の社会人だと思います。そんな皆さんに、「大人の英単語」を一つお教えしましょう。その単語は、日本語にできない単語としても有名です。また、ノーベル賞を受賞した人たちが、受賞スピーチで、引用する最も多い単語としても知られています。

科学者たちの世界では、偶然起こった事象が、のちのち大きな発見につながったということがよくあります。たとえば、ニュートンがリンゴの実が落ちるのを見て「万有引力の法則」を発見したとか、ニトログリセリンが、床の土にこぼれてしまったけど爆発しなかったことからノーベルのダイナマイトの発明につながったという話を、皆さんもきっとご存知でしょう。

日常的にも、この「偶然によってもたされる幸運」は、時々体験するはずです。たとえば、よく知らない場所で、たまたま入ったレストランの食事がとっても美味しくて、その後、通い詰めることになったとか、たまたま同じクラスになって、となりの席に座った子が「一生の大親友」になったとか、多々ありますよね。 そういった「予測していなかった偶然によってもたらされた幸運」あるいは「幸運な偶然を手に入れる力」のことを、セレンディピティ(serendipity)と言います。
 そうです、今回、たまたま手にした本書、または本シリーズと出会ったことで、数ヶ月後、いや数年後、もしかしたら、数十年先になるかもしれませんが、何か良いことが皆さんの身に起こるかもしれません。大げさな言い方ですが、人生を変えてしまうことがあるかもしれません。
 私自身、大学時代にたまたま読んだ1冊の本がきっかけで、英語教師を目指すことになり、全国の英語の先生方の勉強会(英語教育・達人セミナー)という活動を24年間も続けるようになったのです。  本シリーズの姉妹編は、「ラダーシリーズ」と言って、長年にわたり、日本で英語を勉強している中学生から大学生、一般の人たちに、多大な影響を与えてきた読み物教材です。ラダー(ハシゴ)を登るかのように、1冊を読み終えたら、次の本に挑戦する、そして最後には高い建物の屋上に登り着く、という壮大な目的がありました。全冊を完読した人の中には、英語の達人として、国内外で活躍している人もたくさんいらっしゃいます。

今回のシリーズ名は、「ステップラダー」、「脚立」という意味です。高い棚などにある荷物に手が届かないときに、脚立を使ってこともあるでしょう。ハシゴに比べて、土台も安定しています。 皆さんの英語の勉強をするときに、今よりもちょっとだけ高い目標、手が届きそうで届かない目標物に手が届くようにするのが、このシリーズの一番の目的です。ハシゴみたいに、何段も登る必要はありません。3、4段、いや5、6段かもしれませんが、そんなに負担になることはないでしょう。
 そう、そう。大切なことを言い忘れていました。セレンディピティは、どんな人にも体験できることではありません。ある目的をもって、日頃から努力している人たちだけのところに、気がつかないうちにやってくるのです。 本書を手にした皆さんにも、いつかセレンディピティが訪れますように。

谷口 幸夫

(英語教育・達人セミナー元代表)