Bushido: The Soul of Japan
武士道
新渡戸稲造 (著者)
国際的に活躍した新渡戸稲造が世界に解き明かした「日本の魂」とは? サムライスピリットの原点の書『武士道』。
思想家あるいは教育家として著名な新渡戸稲造博士が、日本人の道徳観の核心となっている「武士道」について、神道や仏教あるいは儒教の精神を典拠としつつ、西欧の哲学や騎士道と対比しながら、日本人の心のよりどころを世界に向けて解説した名著中の名著。戦前の国際連盟事務局次長を務めた責任感から、日本人を世界に広く知ってもらおうとして自ら英文で書いたものであり、現在でも日本人の心を知ろうとするとき、真っ先に読まなければならない必読書とされている。
道徳体系としての武士道/武士道の淵源/義または正義/勇・敢為堅忍の精神/仁・憶隠の心/礼儀/真実および誠実/名誉/忠義/武士の教育および訓練/克己/切腹および敵討ち/刀・武士の魂/婦人の教育と地位/武士道の感化/武士道はなお生きられるか/武士道の将来
Bushido: The Soul of Japan 目次抜粋
- Bushido as an Ethical System
- Sources of Bushido
- Rectitude or Justice
- Courage, the Spirit of Daring and Bearing
- Benevolence, the Feeling of Distress
- Politeness
- Veracity and Sincerity
- Honour
- The Duty of Loyalty
- The Education and Training of a Samurai
- Self-Control
- The Institutions of Suicide and Redress
- The Sword, the Soul of the Samurai
- The Training and Position of Woman
- The Influence of Bushido
- Is Bushido Still Alive?
- The Future of Bushido
新渡戸稲造(にとべ いなぞう, 1862-1933)
盛岡生まれ。札幌農学校在学中にキリスト教徒となる。1884年に米ジョン・ホプキンス大学に、87年には独ボン大学に留学し、91年に米国人メリー・エルキントンと結婚する。帰国後は第一高等学校校長、帝国大学教授、東京女子大学初代学長などを歴任し、1920年から26年まで国際連盟事務次長として活躍。また、米国で療養中に英語で執筆した『武士道』は、各国語に翻訳され、セオドア・ルーズベルト米大統領を始め多くの人々に影響を与えた。