この世の中でどのくらいの人が「美術」を「わかって」いるでしょうか。 「美術で感動すること」と「美術を理解すること」は違います。生まれ持った感性は美術を理解するためには必要ないのです。 本書では、これまでの美術史本には書かれてこなかった、日本の美術を理解するために必要な【美術史の知識】【日本の美術が生まれた理由】【世界から見た日本美術の価値】【美術界の問題点】など、芸術文化に深く携わる人間はみんな知っているのに、一般的には語られてこなかったことについて、できるだけやさしく解説します。
京都女子大学家政学部生活造形学科准教授。専門は工芸文化史・文化情報学。ロンドン大学SOAS大学院博士課程修了(PhD in History of Art)。
2008年より立命館大学で海外の美術館・博物館に所蔵されている日本工芸品のデジタル化に従事。2015年から現職。日本の文化芸術に関わる講演、
執筆、展覧会監修など幅広く活躍している。
著書に『MADE IN JAPAN 日本の匠』『MADE IN KYOTO 京都の匠』(小社刊)などがある。