いまでもドイツ人が読み聞かされ心の糧にしているグリム童話。文章の質も折り紙付きで、学習にも最適の素材!誰もが知っている代表的な作品だけではなく、グリム通でないと知らないかも?というマイナーな作品まで収録しました。無駄な文章がないグリム童話を楽しみながら、ドイツ語をしっかり学べる1冊です。
注:本書の CD-ROM は MP3 形式になっており、パソコンや MP3 プレーヤーで聴くことができます。MP3 ファイルの転送・再生につきましてはお使いの機器の説明書をご参照ください。(参考:付属CDから MP3音源をパソコンの音楽プレーヤーに取り込む方法について)
※このディスクはCDプレーヤーでは再生できません。
授業でドイツ語を習ったもののその時は関心を持てなかった。あるいは熱心にドイツ語を学んだのに授業が終わった後は使用機会もなく、いつの間にかすっかり忘れてしまった。でもその後仕事や趣味や旅行などをきっかけにドイツ語に接し、急にドイツ語に対する興味が湧いてきた。あるいは今ドイツ語を学んでいるけれど、教室で習う量では物足りないと感じている。この本はそういう方たちの自学自習用に編まれています。
「はじめに」より
ヤーコブ・グリム (Jacob Grimm, 1785-1863)
ヴィルヘルム・グリム (Wilhelm Grimm, 1786-1859)
兄ヤーコブと弟ヴィルヘルムの兄弟。ドイツのハーナウに、6人兄弟の長男と次男として生まれる。言語学者、文学者、文献学者。ともにゲッティンゲン大学の教授となり、ヤーコブはのちにベルリン大学へ招かれる。人々の間で語り伝えられてきた昔話を収集し、『グリム童話集』を発表。兄弟の共同作品としては『ドイツ語辞典』『ドイツ伝説集』などがある。
1947年東京生まれ。ドイツ文学者。2012年まで東京大学総合文化研究科教授。1991年~1993年トリーア大学日本学科客員教授。2003年~2005年日本独文学会会長。Jean Paul と Novalis を中心とした近代ドイツ文学および現代オーストリアの作家研究のかたわら、ドイツ文学紹介誌『DeLi』の編集長を務めるなどドイツ文学の紹介にも力を入れている。トーマス・ベルンハルトの小説『消去』、『私の貰った文学賞』を始めとする多数の文学作品の翻訳のほか、ヴィム・ヴェンダースの『ベルリン、天使の詩』(共訳) などドイツ映画の字幕翻訳も手がける。2014年から南ドイツに住む。