「お願い、ヒツジの絵を描いて……」砂漠に不時着した「僕」の前に現れた、不思議な男の子。それは、故郷の星を離れ、6つの星々をめぐって地球にやって来た、小さな王子さまだった。ヒツジの絵を描いてあげた「僕」は、王子さまと心を通わせ、忘れかけていた大切なことを次第に思い出していく。飛行士として、人間と大地を真摯に見つめ続けたサン=テグジュペリの、世界中で愛読される不朽の名作。
本書の特徴
*付属のCD-ROMはMP3形式になっており、オーディオCDプレーヤーでは再生できません。パソコンまたは、MP3プレーヤーに転送してご使用ください。音声の転送・再生につきましては、お使いの機器の説明書をご参照ください。(参考:付属CDから MP3音源をパソコンの音楽プレーヤーに取り込む方法について)
フランス、リヨン生まれ。海軍兵学校の受験に失敗し、兵役で航空連隊を志願する。除隊後、民間の郵便航空業界に入り、パイロットとして定期郵便飛行に従事する。1926年に作家としてデビュー。その後も航空業にかかわる傍ら、自信の飛行体験をもとに『夜間飛行』『人間の土地』などの名作を生み出す。43年にアメリカで『星の王子さま』を出版。第二次世界大戦中に33-2偵察部隊に配属され、44年にコルシカ島から偵察飛行に出たまま消息を絶つ。