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FEATURE


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ステュウット ヴァーナム‐アットキン氏インタビュー

英国出身で、役者としてシェイクスピア劇を演じたこともあるステュウット ヴァーナム‐アットキンさん。ラダーシリーズ『シェイクスピア 十二夜』刊行にあたり、昨年刊行された『シェイクスピア 冬物語』と併せて、その特長などを語っていただきました。
―What do you think is the most important thing about reading Shakespeare in easy English?
シェイクスピアをやさしい英語で読む上で、いちばん大切なことは何でしょうか?
Well, I would like to say first that Shakespeare's plays are extremely difficult to understand, even for native English speakers. They were written 400 years ago and at that time the English language was so rich- very clever, complicated and free. And the meaning of many words at that time was different from their modern meaning. Shakespeare also invented more than one thousand words himself. If you study his plays, you will find they are full of wordplay: he sometimes gave one word as many as six different meanings.
まず最初にお伝えしたいのは、シェイクスピアの戯曲は英国を母国語とする人々にとっても非常に理解するのが難しいということです。400年前に書かれたものですし、当時は言語がとても豊かで、巧みで、複雑で、自由でした。当時の多くの言葉の意味が現在と異なっています。シェイクスピア自身も1,000語以上の言葉を作り出しました。彼の戯曲について勉強すると、言葉遊びが盛りだくさんだということがわかります。彼は時に、ひとつの言葉に6つの違った意味を与えました。
―Wow! That must be difficult to understand.
えー! それは理解するのが難しいはずです。
Yes. So it's almost impossible to translate his words fully into another language. Of course, many translators do it very well, but you can't translate all the richness into other languages. However, what fascinates me is that, as difficult as Shakespeare's plays are, people all over the world still find them interesting. In Japan, for example, Shakespeare is very popular and many people want to see his plays acted in Japanese. Of course, they are very different from the original plays, but they still have meaning. Why is that? I think it's because Shakespeare tells us all about ourselves as humans and our lives. His plays have a universal message. And they are very good stories. So to write these prose versions of his plays was very interesting and exciting.
そうですね。ですから、彼の言葉を完全に外国語に翻訳するのはほとんど不可能です。もちろん多くの翻訳者が上手にやっていますが、この豊かさのすべてを翻訳することはできないでしょう。だけど、私が魅了されたのは、シェイクスピアの戯曲がいかに難しくても、世界中の人々がそのおもしろさをわかるということです。例えば日本では、シェイクスピアはとても人気があり、たくさんの人が日本語で上演される舞台を見たがります。もちろんそれはオリジナルの戯曲とはまったく別のものですが、ちゃんと意味が残っています。なぜでしょう? それは彼が訴えているものが私たち人間と人生についてだからです。彼の戯曲にはとても普遍的なメッセージがあります。さらに、とても素晴らしい物語でもあります。ですから、シェイクスピアの戯曲の散文バージョンであるこれらの本を書くというのは、私にとってとてもおもしろいワクワクすることでした。
There is another thing. English actors never perform Shakespeare in modern English; they have no chance to change the words, unless they forget them on stage! So for me it was very nice to be able to rewrite Shakespeare's words! Normally you can't do that.
<To be continued>
それからもうひとつあります。英国の俳優がシェイクスピアの劇を現代の言葉で演じることはありません。舞台の上で台詞をど忘れしないかぎり、俳優に台詞を変えるチャンスはないのです。ですから、シェイクスピアの言葉を書き改めることができるということは、私にとってとても光栄なことでした。普通ではできないことですよ。
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  ステュウット ヴァーナム‐アットキン氏写真
ステュウット ヴァーナム‐アットキン
Stuart Varnam-Atkin

英国ストラットフォード・アポン・エイヴォン近郊に生まれる。オックスフォード大学卒業。在日30年、日本をベースに、ライター、ナレーター、役者として活躍。大学で教鞭も執る。十代の頃、ロイヤルシェイクスピア劇場で“The Winter’s Tale” “Twelfth Night”をはじめ、シェイクスピア作品を数多く観劇して以来、シェイクスピアとは長い付き合い。著書に『シェイクスピアのニッポンものがたり』などがある。


表紙画像
Shakespeare's Stories Twelfth Night
『シェイクスピア 十二夜』
ステュウット ヴァーナム‐アットキン 著
ISBN 9784896843903


表紙画像
Shakespeare's Stories The Winter's Tale
『シェイクスピア 冬物語』
ステュウット ヴァーナム‐アットキン 著
ISBN 9784896842777
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