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岩本 秀雄氏インタビュー

手軽に取引ができるネットトレードの普及もあり、株式投資に関心を持つ人が増えている。それに連れて株関連の本も多く出版されているが、この度刊行された「日本の株式市場」は日本人が英語で書いた株入門。なぜ投資初心者向けの本を英語で書いたのか、著者の岩本秀雄さんに本に込めた思いを語ってもらった。-株の入門書を英語で書かれた意図はどういうところにあったのでしょう?
I: 英語を学習されている方に向けて、株式市場を分かりやすく説明したいということがまず念頭にありました。でも、今の株式市場の成り立ちや仕組などを説明するだけの本にはしたくなかったんです。株式市場にいる人間から見て、投資家として最低限知っておくべき知識も入れるようにしました。投資をする上でより実践的な知識です。

-そのような内容を盛り込んだ理由は?
I: 日本の家計が投資の世界にもっと踏み込まなければならない流れが来ていると思うのですよ。この10月3日から郵便局で投資信託が売られるようになりましたが、これは象徴的な出来事ですね。国営の郵便局(民営化されることになりましたが…)がリスク商品を扱うようになった。これはすごく大きな変化です。投資信託が売れたら、その先には株式を郵便局で売る時代が待っています。リスク商品をどれだけ家計に取り込むか。これはもはや避けては通れないことだと思います。投資という世界に誰もが向き合わなくてはいけない時代が来ているんです。それは英語を学習する方でも同じなのです。

-個人投資家の方も増えているようですね
I: 英語を学習されている方もそうなのですが、もう一つ私が読んでいただきたいと思っているのが株式投資のビギナーの方々、そしてこれから投資を始められる投資家予備軍の方々です。株式市場、証券市場には英語の専門用語がたくさんあります。例えば、株価収益率を表すPERや株価純資産倍率のPBRなどですね。今回の本では株式市場で使われる基本的な用語はだいたい説明してありますので、「ウォール・ストリート・ジャーナル」などの経済紙や「ビジネス・ウィーク」「バロンズ」のような経済誌を読む手助けになると思います。細かいところまで読み込むにはもっと別のボキャブラリーが必要ですが、記事に接するのに最低限知っておいたほうがいいボキャブラリー、知識は得られるようになっていると思いますよ。

-そういった海外の情報が投資では重要に?
I: 海外発の情報が大きなウェイトを占めてきているのは確かでしょう。少なくとも前日のニューヨーク市場がどうであるか、どういう企業の株が動いていたかが分かっていないと、その日の東京市場の予測はできません。海外のマーケットの動き、あるいは海外で伝えられた情報を日本に持ち込むという作業は必要でしょうね。あと見逃せないのが外国人投資家の動向です。現在、東京マーケットの売買シェアの半分くらいは、外国人投資家が占めているんです。

-それはどういったことを意味するのですか?
I: 投資の尺度や企業と投資家との関係が、海外の機関投資家の考え方をベースにしたものになりつつあるんです。例えば、海外の株主が反対票を投じたため、株主総会で企業側が提案した経営戦略が否決されるようなことが起こっている。ある会社では海外の大株主が増配を要請し、経営者の姿勢が変わった。その結果、大幅な増配をした上に増益も果たしたということもありました。

-企業の動向に海外の投資家が強い影響を及ぼしているわけですね
I: 経営の指標にROEというのがあります。株主資本に対して何パーセントの利益が上がっているかを見るものですが、このROEを重視して株主への還元を図る企業が増えているのは海外投資家の影響が大きいですね。今までは業界の慣例などによって一定額だったりした配当が、「利益の何%を還元する」というふうになってきたのです。東京市場の取引の約半分を占めている海外投資家の影響は大きいですよ。英語で書かれた海外の株式情報が得られれば、投資情報の幅は確実に広がります。そのための参考書として、この「日本の株式市場」を活用していただければ嬉しいですね。

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  岩本 秀雄氏写真
岩本 秀雄 Hideo Iwamoto
1951年、東京都生まれ。
中央大学法学部卒業。
75年証券記者となり、証券市場ウォッチャーとして市場の激動を見続ける。
日本証券新聞取締役編集局長、立教大学非常勤講師などを経て、現在、インターネットラジオで東京株式市場の市況を実況中継する(株)ストックボイス副社長CCO。
月・水曜日と金曜午後は同ラジオでキャスターも務める。


表紙画像
The Japanese Stock Market
『日本の株式市場』
岩本秀雄
IBCパブリッシング
ISBN 4-89684-088-7
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