SSAシリーズの元になった
英総研 DEEP–CITE 研修の「ログ」とは

英総研の DEEP–CITE 研修では、研修内容を直接指導(直接接触)と、間接指導(間接接触)に分けています。そして、「ログ(log)」と呼ばれるやり取りを間接指導の一部として取り入れています。

間接指導とは、直接指導の合間も受講者が英語から離れたり、学習が途切れたりしないように、Eメールでのやり取りなどを通して、担当者が24時間態勢でしっかりと学習の意欲と知識を継続させる独自のシステムです。

ログの基本的な考え方は、

などであり、その効果は従来の市販されている単語帳などの方式に比べると、約7.4倍もの効果と持続性、そして自分の表現ツールとしての効果の高さなどがあることが英総研独自の分析データから明らかになっています。

それほど、個々人の生活や生活空間に沿った語彙力の強化方法には効果があるのです。

ログのやり方

ログのベーシックなやり方は、学習者が生活の中で「そういえば、『吊り革につかまる』って英語でなんと言うのだろう?」と思った時に、忘れないうちにその場でメールを送ると、回答をすぐにメールで受け取ることができるというものです。その回答はただ辞書にあるような例文ではなく、現在、英語圏での話し言葉ではどう言うのが一般的かビジネスのライティングではどう書けばよいのか、といった自分では思いつかないような具体的な回答を、日本人講師とネイティヴの講師のチームワークにより、すぐ使えるような表現に整理した形で送られます。

研修が進んで第二、第三フェーズになると、受講者は日本語を送るだけでなく、自分でもそれの対応英語を考えて、自分ならこう言う、こう書くというものを書き添えて提出するという応用形に発展していきます。この場合、受講者は正しい表現を知ることができるだけでなく、自分の書いた英文を添削してもらい、修正の必要があれば、なぜそれでは好ましくないのかという理由も教えてもらえるので、表現力の増強だけでなく文法や表現の型においてもどんどん英語の実践力が身についていきます。

英総研では、やり取りされたログのデータベース化を常時行っております。このリソース表現は、160万を超えるまでになっており、本書ではその中の日常生活で使われる表現から600表現を選んで掲載いたしました。

ログの例

以下に、過去の短期集中研修で扱ったログの一部を紹介します。

提出されたログ: 「食べ放題」「(電車などの)乗り放題」

返却された回答: all-you-can-eat, day pass

【解説】「食べ放題」の方は All-you-can-eat buffet といった使い方をします。「飲み放題」なら all-you-can-drink。電車などの「乗り放題」は、同じ「~放題」でも、「食べ放題」とはかなり感覚がちがいます。「乗り放題」の場合、「~し放題」というイメージよりも、自由に乗り降りができるパスという感覚です。必ず期間を指定した表現になるので、day pass や 5-day pass のような使われ方をします。

提出されたログ: 「スーツが2着で29400円」

返却された回答: two pieces of suits for 29400 yen

【解説】実際の店頭で商品のところに掲げてある表示では、長々書かず “2 for ¥29400” となります。アメリカのスーパーでは “2 for $6” などの表示がたくさんあります。

提出されたログ: 「目薬をさす」

返却された回答: put eyedrops in one’s eye

【解説】市販のパッケージや病院の処方箋などでは、put の代わりに専門的な響きのする apply が使われます。

提出されたログ: 「賞味期限」

返却された回答: Best use by…

【解説】消費期限なら “Use by 05 13 2010” や “expiration date” となります。日付の書き方は日本とは逆で西暦が後です。4ケタで2010と書いてくれればまだいいですが、10と省略することもよくありますから、西暦が後だということはよく認識しておいたほうがいいでしょう。月と日をどちらを先にするかは、アメリカでは日本と同じように月を先に書くケースが多く、イギリスでは逆に日の方を先に書くケースが多い傾向にあります。

参加企業の例

なお、本書のログデータについては、会社の研修やプログラムに参加された多くの企業の社員諸氏の協力をいただきました。ここで改めて謝意を申し上げます。下記は、参加された企業の一部です。

英総研所長 阿部一氏からのメッセージ