クリスマス・キャロル(ディケンズ)
イブの晩、けちで意地悪、冷淡で人嫌いの孤独な老人スクルージのもとに、7年前に死んだ共同経営者の幽霊が現れる。「これからおまえを3人の幽霊が訪れることになろう」真夜中の鐘の音とともに次々訪れる幽霊たちは、スクルージに過去・現在・未来を見せる…。
賢者の贈り物(オー・ヘンリー)
愛し合う貧しい夫婦が、お互いのクリスマスプレゼントを買うために奮闘する、切なくて人間味あふれるやさしい物語。
マッチ売りの少女(アンデルセン)
大晦日の夜、寒空の下でマッチを売る少女がいた。夜が来てもマッチは売れず、少女はぬくもりを求めてマッチをする。少女は炎の中に美しく、楽しく、暖かな幻を見た…。
19世紀イギリスを代表する作家。ポーツマス郊外の下級官吏の家に生まれる。父親の投獄、貧しい子供時代を経て12歳で働き始め、独学で新聞記者になる。ユーモアとペーソス、そして風刺の効いた作品を数多く残した。自伝的作品『デイヴィッド・コパフィールド』や、『オリヴァー・トゥイスト』『大いなる遺産』『二都物語』がある。
アメリカ、ノースカロライナ州生まれ。アメリカを代表する短編作家。薬局や銀行勤務のかたわら執筆活動を始める。銀行員時代に横領の疑いで告訴され、のちに服役。出獄後の40歳ごろから創作活動に没頭する。アメリカ庶民の生活を題材に、生涯270を超える短編小説を残した。
デンマークの貧しい靴職人の家に生まれた。有力者の援助を得て、大学を卒業。俳優を夢見てヨーロッパを放浪したのち、多数の童話作品を発表した。『マッチ売りの少女』『親指姫』『みにくいあひるの子』など、その作品は現在も世界中で読みつがれている。