たくさんの英単語を覚えても、日常生活では使えない単語かもしれません。使い方や言葉の文化的な背景を知らなければ、誤った印象を相手に与えてしまう恐れがあります。本書では、日本の学校英語には出て来ない、でも知っておくと実際のコミュニケーションでは必ず役に立つ単語だけを集めました。
アメリカに渡って25年ー学生、就職、結婚、出産、離婚、あらたな出逢い…とさまざまな経験をし、アメリカ生活を知り尽くした MOTOKO さんによる日常生活に便利な単語帳の決定版です! ホントに使える単語、使えない表現などを MOTOKO さんがテキパキと教えてくれます。MOTOKO さんのブログ「ニューヨークsuburban life」もどうぞ!
注: 本書 p95 の 2行目に誤植がございました。
(誤) light/signal 点滅信号 → (正) 信号
外国語を学んでいく中で一番おもしろいのは、言語を通じて人々の生活感覚や文化の違いが見えてくることだと思います。たとえば、日本では幼稚園児でもカナブンとカブトムシの違いくらいは知っていますが、英語ではどちらも beetle です。逆に英語で明確に区別される square と rectangular は日本語ではいずれも四角といえます。また、英語圏でよく使う resource や utility のように、日本語には同じ範囲をカバーする訳語がないので、訳すたびに四苦八苦しなければならない英単語や、「軽自動車」のように英語に対訳語が存在しない日本語もあります。英語が使われている社会で生活していると、そうした違いが生まれた理由について「なるほど」と思うことがよくあります。また、そこから逆に今まで気にもとめていなかった日本の文化に気付くこともあります。
ー 『まえがき』より
1960年東京生まれ。成城大学国文学科卒。広告代理店コピーライターを経てアメリカに留学。ニューヨーク大学大学院フィットネスマネージメント学科修士課程修了。コンサルティング会社勤務の後、1992年より執筆・翻訳を開始。2011年よりZumba インストラクターとしても活動中。ニューヨーク在住。著書に「日本の料理/Japanese Cooking for Everyone」、「英語で訴える『病気の症状』」(共にIBCパブリッシング)など。ブログ「ニューヨークsuburban life」